【二部式帯の変わり結びのご依頼】【ひとりでも結べる「ふくら雀」】
<こべべではなく普通の着物の二部式帯>
お客さまがお持ちの袋帯を締めやすいように
二部式(胴巻き部分と背中の結び部分を分けたもの)に
出来ないだろうかとご依頼を受けました。
今までお太鼓結びの二部式は
数多く仕立ててきましたが、
今回のご依頼の帯は、
お孫さんに
成人式やお正月など、振袖を着るときに
さっと自分で着せてやりたいから、
美容院に行かずとも
結べる変わり結びの二部式はできないだろうか?
というのもでした。
振袖の帯結びといえば豪華な変わり結び。
文庫系かお太鼓系なら二部式は可能かも、と
まずは私(ゆう子)と母(とし江)で案を出してみる。
でもやっぱり振袖に合わせる帯結びなら
お太鼓系の「ふくら雀」がいいんじゃないかと。
ふくら雀なら二部式にもできるんじゃないかと。
ということでふくら雀に決定。
まずは着付け師の私が
トルソーにふくら雀を結ぶ。
次は和裁士の母が
どこにハサミを入れるか、
今度は崩れないように結び目の中を覗きながら
ゆっくり解きながら二人で二部式の形を決めて行く。
私はひとまず子守りをしに作業場を離れ、
1時間後戻ってみると、
.
うまいこと二部式になってる〜!さすが!
あとは、だんだん二部式の形をしてきた帯で
私が再度結んでみる。
○帯枕をのせる結び目の代わりになるものがいる
○この紐の位置はもう少し低い位置につけた方が着せる側はやりやすい
○ここはもっとボリュームがあった方がきれい
など何度か微調整を加えながら、
二人でアイデアを出し合い
「ふくら雀」の二部式が完成しました!
(二部ではなく四部に分かれていますが^^;)
母は着付けができない訳ではないけど、自己流なので、
一応着付けの勉強してきた私がそこを補う。
母は
和裁技術を43年間培ってきたプロ中のプロ。
こうしてふたりの得意を活かして
アイデアを絞りだし、
さらに良いものを作り出していけるのも私たちの強み^^
* * *
【二部式のふくら雀】私のもやってほしい!という方、
お針屋和ねりでできますよ^^
「持ってるこの帯でもできるのなぁ?」
わからない場合は、
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
* * *
今回このふくら雀二部式帯は
お祖母様がお孫さんに着付けてあげる(人へ着付ける)のを
前提で作りましたが、
これなら自分一人で着る方にもおすすめです!
今まで誰かに依頼していた変わり結びも、
一人でふくら雀を結ぶことが出来ます☆