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お知らせ・ブログ

2019年6月28日オーダーメイド製作

形見のお着物でこべべオーダー/こべべができるまでの舞台裏【製作工程5/全14】



◎こべべができるまで◎
製作工程5「布合わせ(ぬのあわせ)/八掛と比翼布を選ぶ」
全14工程はこちら⇒




S様よりご依頼のこべべオーダー。




打ち合わせの際に
いくつか持って来て下さっていた
想い出の詰まった形見のお着物の中から




『これでこべべを作ってもらいたい』




と選ばれたのが
全体に絞り(しぼり)が施されたこちらのお羽織。
 ↓ ↓ ↓





ハサミを入れる前に、まずは<布合わせ>




この段階で出来上がりをイメージしながら
八掛(はっかけ)や比翼(ひよく)を決めていきます。




〔八掛・比翼とは〕+ + + + +

八掛 はっかけ:赤い表布の裏地にあたる黒い布部分。
      後ろから見ると裾部分に黒い布が少し見える。

比翼 ひよく :黄緑色部分が比翼。
      着物を二枚重ねに着ているように見せる縫製技法。
     (現在は留袖に多く用いられている)
   

  


+ + + + + + + +




たっくさんある生地の中から、
何度も何度も布を
当てては変えて、当てては変えて
を繰り返します。






↑表生地も紫の比翼生地も両方主張しすぎている


↑淡い系統で悪くは無いけど、、、



↑黒で引き締まるがお客さまのイメージと
 なんだか違う気が、、




お打合せの際に亡くなられた方や
ご家族を想い浮かべながら




『この着物、汚れているけど

 きっと本人はすごく気に入っていて、

 よく着ていたんだと思うのよ』




と懐かしみながら嬉しそうに
語ってくださっていたS様。




そのお話を伺っている時の優しい印象
このお着物の落ち着いたイメージから、




八掛には<薄いピンク色>
比翼には<青味がかった淡いグレー>
の生地を合わせ、
さらにメイン生地の絞りの柄を引立てる
優しい色柄を選びました。







さ!
これから裁断し、縫製にかかりますよ。




何年も何十年もの間、
タンスに眠っていた
大事な大事な想い出のお着物。




故人の想い、ご家族の想いと共に
新たな姿へと生まれ変わらせてゆきますよ^^






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今回オーダー頂いたお客さまの
こべべサイズは高さ60cmこべべ
60cmこべべの作品集はこちらから⇒
『粋coolこべべ(クールこべべ)シリーズ』
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◯オーダーメイドっていくらするの?
◯希望する受取日までにつくってもらえるのかな?
◯こべべにしたいと思っている着物があるけど、
 これで本当につくれるのか聞いてみたい。

など、ちょっと聞いてみたいご質問のある方は
こちらからお気軽にどうぞ⇒
なんでもお答えいたします^^
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