こべべ製作スタッフ全員集結中『10年前の浮世こべべ作品を脱がして?』
こんにちは、田原ゆう子です。
前回のお話の続きです。
⇒前回のお話「約半年ぶり。こべべ製作スタッフ全員集結」
先日集結した
こべべ製作スタッフに寄る
こべべ合宿。
朝昼晩三食を共にし、
こべべ製作の改善や
アイデアを共有したり、
お互いの近況報告だったり
たわいもない話をしたり
息抜きをしたり という3日間を
アトリエで過ごした3人。
左|森下和子 中央|こべべ作家 田中とし江 右|赤木美根子
この日は、
こべべ製作の手直しを
試みているところです。
立体のこべべを初めて手掛けた頃
今から10年くらい前になりますが、
浮世絵の美人画をテーマに製作した
「浮世こべべ」というシリーズの
こべべ作品があります。
その当時の浮世こべべを
現在の寸法や仕様に修正ができるかを
作家とし江が考案している事を2人にも伝え、
製作スタッフ3人で知恵を出し合っていました。
こべべは、着物や帯・襦袢など
すべてのパーツを実際の着物と同じように拵え
トルソーに着付けているので、
それをまた脱がし、寸法直しや
帯や小物などのコーデチェンジ
をする事ができます。
そこがこべべの醍醐味でもありますね。
そして 作家とし江が
この約10年間
『 小さくても
しなやかで美しい
こべべの着姿 』
を追い続け、 改良に改良を重ねてきて、
ようやく現在の完成形に辿り着いたこべべ。
久しぶりに浮世こべべを
引っ張り出した3人は、
「こんなにも身巾を取ってたんだ」
「この頃はボディーに綿をつけてなかったからねぇ」
「衿幅も多めに取ってあるねぇ」
「衿にも綿が入ってる」
「これ誰が縫ったやつかな??」
「私はこの縫い方はしないから
先生(とし江)じゃない?」
と過去に自分たちが仕立てたこべべを
見ながら思い返していました。
これから、
この10年前に製作した浮世こべべたちは、
3人の手により現在のこべべスタイルに
変身させる計画です。
再び 皆さんの前に
お目見えする日がやってくるかも知れません。
その時はまたお知らせしますね。
*
▼2012年頃に初めて立体着付けに挑戦し
製作した浮世こべべの写真
これを見ると、かなりこべべが進化してきた事が分かります。 はじめて立体にチャレンジした当時は、凄く良いものが出来た!と自分達でも思っていましたが、今見返すと貧相すぎてちょっと恥ずかしい..^^;
でもここがこべべの原点なのです。