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お知らせ・ブログ

2022年3月17日一色こべべ

《こべべ作品紹介》ワントーンコーデで魅せる『一色こべべ』 /製作の舞台裏 と こべべ製作に使用した素材とは



本日は、2017年に登場した
『一色こべべ』(いっしきこべべ)シリーズの
こべべ作品をご紹介します。


一色こべべとは、
こべべの着物や帯・帯じめ等
トータルのコーディネートを
ワントーンで統一されたこべべ作品です。

※こべべ作品名では一色(いっしき)と読みます。



こんにちは
こべべディレクターゆう子です。


着物のワントーンコーデと聞いて
喪服の黒い着物がまず思い浮かぶかと思います。

一色こべべのワントーンコーデはというと、
全部で
のこべべ作品があるんです。


どんな色があるかというと、

・黒
ピンク
ブルーグレー系
ミントグリーン系

の7色です。


本日はその中から、
ミントグリーン系の一色こべべ作品をご紹介します。

また、
それぞれのパーツ(着物・帯・比翼など)の
元の素材は何だったのか?
を知っていただくと
違う視点からも観ることができて楽しいので
併せてご紹介していきますね。


さらには、一色こべべ誕生のきっかけと
完成までの舞台裏と苦労も
お話していきますよ。



ではまずは、
本日のこべべ作品紹介


◉一色こべべ『 白緑 』(びゃくろく) 
       /高さ約60cm/作者:こべべ作家  田中とし江

綺麗な淡いミントグリーンの着物は、元は付下げだった着物の無地の部分をこべべの着物に使用しました。
帯部分は、金糸の入った袋帯を用い、変わり結びで豪華な装いに。

帯じめには、こべべ製作をはじめた頃(2019年)に、田中とし江(こべべ作家)の振袖をこべべにした残り布に淡いグリーンの色味があり、豪華な袋帯に負けない生地の質感を活かし帯じめにつくり替え使用しました。

▽とし江の振袖を掛こべべにしたもの
こべべ製作時の残り布で淡いグリーン部分を帯じめに使用
 ↓    ↓   ↓

比翼には、小さく可愛らしい扇子が無数にも描かれた元は小紋の着物を使用し、遊び心を取り入れました。

全体的に爽やかな印象のこべべ作品となりました。


◎一色こべべ「白緑」のその他の画像は
 こちらから⇒

◎一色こべべ「白緑」に使用した元の素材
着物  付下げの無地の部分
   袋帯
帯締め とし江振袖の残り布
帯揚げ 絞りの帯揚げ
比翼  小紋の着物
半衿  羽織裏





◉一色こべべ誕生のきっかけ と
        完成までの舞台裏


ワントーンコーデをテーマにした
こべべ作品をつくるきっかけとなった
出来事がありました。


あれは2016年の紅白歌合戦でのことです。


歌手の椎名林檎さんが
全身 でコーディネートされた着物衣装を纏い
登場したのです。


その映像を観た瞬間、衝撃を受け
その格好良さに魅了された
私(ゆう子)の母(こべべ作家 とし江)が、


 この全身黒コーデを
 こべべで再現してみたい!


という所から始まったのです。



そして再現してできた黒コーデの
一色こべべ作品が
こちらです
  ↓   ↓   ↓
▽黒 一色こべべ『 漆黒 』(しっこく)

※椎名林檎さんの画像は著作権法の問題もありますので、ご自身で検索してみてください^^
[椎名林檎 紅白2016    青春の瞬き]で検索すると出てきます。


黒のワントーンコーデがあるのなら、
赤や青のさまざまな色のワントーンのこべべを
つくってみるのも面白いかも!


ということで、つくってみると
一色こべべシリーズ
出来上がりました。


(全7色の画像がなくてごめんなさい。。)
画像内のこべべは
黒 「漆黒」(しっこく)
赤 「茜色」(あかねいろ)
ブルーグレー系 「千草鼠」(ちぐさねず)
です。



シリーズ6作目となる一色こべべの製作では、
今までのこべべ製作とはまた別の
苦労した点もありました。


ワントーンコーデと聞いて、
ただ同じ色で合わせれば良いのでは?
と、ちょっと思いがちですよね。

でもそれが「簡単に色を合わすだけ」
とはいかないんですよね。これが。。^^


例えば
同じ赤でも、くすんだ赤もあれば
ビビットな赤もあったり

同じ青でも、瑠璃紺もあれば
鮮やかなスカイブルーもあったり、


一色の中にもさまざまなトーンがあって
同じ系統の色同士でも微妙な色の加減
しっくりこず合わなかったり、

生地の質感によっても合わないケースが
多々ありました。


また当店で扱っている着物は
いろいろな場所から集めてきた
ほぼすべてが古布着物なので、
 ※古布着物(こふきもの)= アンティーク着物

元々出来上がっている物の中から
色味を合わせてコーディネートするということが
今までのこべべ製作以上に
生地選びが難航しました。


まずは良いコーディネートになる生地に
巡り合わなければ製作自体が進まず、

しばらく保留にしていた作品もありました。


保留ってどういうこと??
かといいますと、


華やかで格好良い柄の生地を
 こべべの帯に使いたいと思っているのに
 その帯に見合う着物となる生地が
 なかなか見つからない、、


こべべの着物に使う生地は決まってるのに
 しっくりくる帯が無い、、


と、生地を探し、巡り合うまでに
かなりの時間を費やしていました。



そしてもうひとつ
ワントーンコーデの克服すべきところが。


それは、
シンプルが故に面白みがない!
というところでした。


メリハリが付けづらく魅力に欠けてしまう
ワントーンのコーディネートを
どうやったら粋に表現できるかもまた課題でした。


しかしながらも、そこからが
感性豊かなこべべ作家
田中とし江の腕の見せ所!!


その課題にとし江さんがとった方法とは、


色味に加え、
「柄物」や「差し色」を取り入れる

ことでした。


あくまでワントーンの雰囲気は壊さずに、
統一感を持たせたまま、魅力的なコーディネイト
をつくり上げたのです。


さらには、洗礼されたこべべらしい「粋」
醸し出された
作品をつくり上げることができたのです。


青 一色こべべ『 瑠璃紺 』(るりこん)
 
 一色こべべ『 白練 』(しろねり)



完成したのこべべをお披露目し、
観てくださったお客様からは


◯かっこよすぎる!

◯ワントーンなのにすっごくおしゃれ!

◯このコーディネートはとし江先生じゃないと出来ないわ


と、とても大きな反響をいただきました^^




なんだかこのブログを書いてて、
過去の展示会の会場風景を思い出しました。


やっぱりこべべは実物を見ていただくのが
一番ですねぇ..


実際にこべべを観てくださったお客さまの驚きと
感動してくださる姿に
こちらも嬉しくなっていた気持ちが
甦ってきました^^


この2年間、思うように展示会ができず、
生のお客さまの反応を若干忘れかけていました。


その目で見て、その手で着物に触れ、
どんな古い着物でもこんな風に
いきいきとよみがえる姿を知っていただき、

古き良き時代の着物の良さを
こべべを通じて伝えていけたらと
改めて感じました。


いつかまた展示会を地元岡山以外でも
気軽にできるようになるといいですね^^


やっぱり実物に触れるっていいものです^^







ミントグリーン系一色こべべ「白緑」はいかがでしたか?
あなたの感想をお聞かせくださると嬉しいです^^


こべべ作品の感想はこちらお聞かせください^^
  ↓   ↓   ↓

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