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お知らせ・ブログ

2018年11月28日和ねりの想いとこだわり

こべべに顔をつけない理由



こんにちは、こべべディレクターゆう子です。


母(作家:とし江)がこべべを製作し続けて
今年で9年になります。
「誰もやったことがない」
「どこにも前例がない」このこべべ は、
よくこんなお声もいただくのです。


  「顔がない」


このことは9年経った今でも
言われ続けます。


私たちは「顔がない」という言葉を
決して否定的に捉えてはいません。
なぜなら十人十色、賛否両論の意見が
あって当然だと思っているからです。


お顔がないことが気になる方は
こべべを人形として見られているから
違和感があるのかなぁと。


私たちの中ではこべべは人形ではなく
着物を見てほしいという想いで製作していて、
あくまでメインは『着物』


分かりやすく言うと呉服屋さんにある
マネキンを小さくしたもの。と表現すると
なるほどと思える方もいるんじゃないかと^^


お顔のないマネキンって見かけると思いますが、
ショッピングしてても
皆さん全く気にならないですよね?


当たり前になっているせいもありますが
あれは洋服を見せるものとして
定着しているため、
顔がないマネキンに違和感を持つ人は
ほとんどいないんです


.


じゃ、なぜ着物を見せたいか? と言うと、


和ねりで製作するこべべは
全てが古布(こふ)の着物で作り上げています。


古布着物には現代の着物にはない
魅力的なものがたくさんあるんです。


今現在には見かけなくなった絵柄や
細部にまでこだわった染織技法、
奇抜な色合わせだったり
なめらかな手触りの質の良い正絹。


これらの素晴らしい日本文化を
後世へと残していくため、
こべべという新たな形で着物を魅せています。


こべべは着物を魅せるものですが
お顔がないことで見る人それぞれが


   「このこべべは可愛らしいお嬢さんのよう・」

   「このこべべは優しい表情の女性が思い浮かぶ・」


と想像をふくらませて見ることができるんです。


だから、こべべにはお顔はつけないのです^^







こべべファンの方はお顔がないから良い
言ってくださる方がほとんどです^^


もっともっとこべべも広く知っていただければ、
いつかマネキンと同じように
「お顔がなくて当たり前」が定着してくれるのかなぁ?^^


こべべの可能性を信じてくださっている方に
本当に感謝感謝です。